2.教育水準のさらなる向上のための要望活動・提言活動の推進に努める。
[1]◆◇義務教育費国庫負担制度の拡充と教育水準の維持・向上
義務教育費国庫負担制度については、国の負担率が3分の1に引き下げられ、地方自治体の負担率が増した分、厳しい財政状況下で教職員の給与ベース自体も独自に削減されている。また、かつての同制度には教材費や図書費等も含まれていたが、現在では地方交付税として予算措置されており、地域格差が広がる原因になっている。義務教育においては、全国どこにいても一定の内容、水準の教育を無償で受けられるように保障されなければならない。義務教育国庫負担制度の拡充を全日教連と連携しながら国に求めていく。
[2]教育環境の整備のための要望活動
- ◆◇特別支援教育の充実
・特別支援学級の学級編制基準の引き下げ
- ◆◇特別支援教育コーディネーターの専任配置
- ◇サポート制度の維持・拡充
- ◆◇少人数学級の学級編制の継続とさらなる引き下げ
・国 小中学校全学年30人学級編制の実施
- ・県 小学校1・2年30人学級編制と小学校3年生から中学校3年生35人の学級制の継続と、小学校全学年30人学級編成に引き下げ
- ◇小学校で導入される外国語教育のための教育環境の拡充
- ◇外国にルーツのある子どもの教育の推進
- ・日本語指導教員等の増員
- ・中学校卒業後の進路保障
- ◇小中学校の学校司書全校配置のための財政措置の拡充
- ◆◇公立小中学校・公立幼稚園の設備費の確保
- ◆◇公立小中学校・公立幼稚園の安全対策
[3]給与・勤務条件の改善のための要望活動
- ◆◇子どもと向き合う時間の確保のための体制整備
・義務教育標準法により算定されている教職員定数の配置
- ・育児休業等における代替教員の確実な確保
- ・小学校における専科教員等の配置
・部活動の指導を行う部活動指導員の配置
・スクール・サポート・スタッフの配置
・学校給食費等の公会計化の導入
・調査・統計等のいっそうの精査
・都道府県単位での「統合型校務支援システム」の共同調達
- ◆◇義務教育標準法の改善による教職員配置の適正化
- ◆◇教職員給与の抜本的見直し(給与表 5級制の導入)
- ◇主幹教諭の増員
- ◇指導教諭の導入
- ◆◇養護教諭の配置改善(複数配置基準の引き下げ、幼小兼務解消)
- ◆◇学校事務職員の配置改善(複数配置基準の引き下げ)
- ◆◇学校事務の共同実施
- ◆◇幼稚園教諭の身分保障
- ◇再任用者が力を発揮できる再任用制度の改善
- ◇より充実した教職員評価制度の実施
- ◆◇教員免許更新制の運用に関する要望
- ◇人事異動ルールの見直し・改善
- ◆◇教職員のメンタルヘルスに関する施策の充実
- ◇特別休暇の拡充、年次有給休暇制度の改善
- ◇介護休暇制度の一層の改善
- ◇妊娠女子教員の体育実技指導負担軽減に係わる代替教員の配置基準の一層の緩和